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【SPT】オリンピック競技“セブンズラグビー”、その特徴に迫ります!
本日は、2021年のオリンピック種目でもある “セブンズ(7人制ラグビーの通称)“について書いていきます。 ラグビーといえば、昨年ワールドカップで大活躍したラグビー日本代表の姿が、思い浮かぶのではないでしょうか? 2019年に大きな盛り上がりを見せたラグビーは15人制ラグビーと言われ、本日紹介する “セブンズ”とは少し違ったものになります。 セブンズは、15人制ラグビーと同じ大きさのピッチ(約100m×約70m)を、1チーム7人でプレーします。また、短期間に複数の試合を戦うのも特徴です。15人制ラグビー以上に運動量が求められるスポーツで、試合、大会ごとに選手にかかる身体への負担は、想像を遥かに凌駕します。 本日のブログは、そんなセブンズラグビーの「運動量」について、以下の流れでお伝えしていきます! 1、セブンズは休めない!?その過酷さと鍛えるべき能力とは 2、セブンズのトレーニングに必要な運動のポイント 3、競技特性のまとめ それでは、どうぞ!!! 『“セブンズ”は休めない!?その過酷さと鍛えるべき能力とは』 セブンズで求められる身体的負荷は、15人制で必要とされるものとは大きく異なります。 セブンズでは、人数が少ない分、様々なスピード、種類のランニングが求められ、高強度なプレーが増加します。また、プレーが途切れることがほとんどなく、アタックとディフェンスなど攻守の切り替えが非常に素早いのも特徴です。 その結果、セブンズの選手の【運動時間と休息時間の比率】は、15人制のラグビーよりも大幅に低下します。 競技中の運動時間を分析した研究によると・・・ 【運動時間と休息時間の比率】 運動時間:休息時間 -15人制ラグビー 1:2~4 -セブンズ 1:0.5 となっています。 もう少しわかりやすく説明すると、15人制ラグビーは、1分間のプレーに対して、2分から4分程度の休息が取れると考えてください。一方、セブンズの試合中には、1分間の激しいプレーに対して、30秒しか休息時間が取れないのです。 なんと、セブンズラグビーは、15人制ラグビーと運動:休息時間の比率が大きく異なるだけでなく、運動時間と休息時間の比率が逆転し、休息時間の2倍近くの時間激しくプレーし続けないといけないという、過酷な競技なのです。 そのため、セブンズラグビーの選手を指導するストレングス&コンディショニングコーチは、ウエイトトレーニングによって身体を作っていくことと同時に、非常に高いレベルで有酸素運動と無酸素運動を繰り返せるコンディションをトレーニングによって鍛えていく必要があるのです。 『セブンズのトレーニングに必要な運動のポイント』 ここからは、もう少し詳しく、必要とされる運動について見ていきましょう。 セブンズの試合では、選手は40m以上のスプリントを何度も要求されます。 試合に活きる練習を行っていくためには、試合中に必要な運動が、トレーニングに反映されている必要があります。そのためにも、短い距離(20m以下)のスプリントトレーニングだけではなく、比較的長い距離(30~50m)のスプリント能力もトレーニングで鍛えていくことが重要になります。 また、セブンズに関する他のデータによると、セブンズの選手は、15人制の選手と比較して、【ランニング量が約1.5倍】多いこともわかっています。 つまり、セブンズのコンディショニングトレーニングでは、15人制ラグビーに比べて、全体的なランニング量を増やしつつ、比較的長い距離のスプリント能力、運動時間に対して短い休息時間で行うトレーニングを取り入れていくことが必要といえるのではないでしょうか? こういった、セブンズ特有の身体的および生理学的な要素を示したデータは、フィジカルコーチのみならず、多くのコーチにとって、【トレーニング計画やその準備のため】、参考になるのではないでしょうか? 『競技特性のまとめ』...
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本日は、2021年のオリンピック種目でもある “セブンズ(7人制ラグビーの通称)“について書いていきます。 ラグビーといえば、昨年ワールドカップで大活躍したラグビー日本代表の姿が、思い浮かぶのではな...